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平成24年度事業報告

ヘリテージマネージャー調査報告!


 令和2年1月25日(土)9:15~土山中央公民館にて、「滋賀県ヘリテージマネージャー上級講座」の公開講座が開催されました。午前中は、「大原家」「松山家」「旧土山本陣(土山家)」「土山宿の町並み」についての調査報告がありました。

【大原家】の報告では、棟札がなく建築年代は不詳でありながら、屋根裏より文久3年の祈祷札が見つかったため、1863年頃には建築されていたそうです。お稲荷さんを祭るための間取りの珍しさや、玄関前に残る水路の跡など非常に興味深い家とのことで、茶蔵にも錫を貼ったお茶の保管設備がありました。

【松山家】は明治時代の建築とのことでした。大黒柱が棟木を支える構造になっており、北側に長い吹きおろしの屋根は「ぼんご屋根」と呼ぶそうです。松山家にも水路の跡があり、水路がなぜ家の前にあるのか改めて調査してみたいとか。

【旧土山本陣(土山家)】については、建替えや補修が行われてきておりながらも、間取りは本陣当初の形を踏襲していることが、往時の図面と現代の図面が重なったことから明らかになりました。暮らしやすさより本陣の間取りを重んじた当主の思いの表れとして高く評価されました。教授陣からは「ぜひ、建築学会でも報告を!!」との声が上がりました。また、本陣東側の路地は茶工場のたたずまいを残しており大切にしていただきたいとのことでした。


【土山宿の町並み】の報告としてヘリテージマネージャーの皆様で土山宿のまちなみ絵巻が作成されているとのこと。後日、公開できる形にして当事務局へ届くことになっておりますので、その折には皆様にも見ていただきたいと考えております。

午後からの一部では、
【講義・歴史的建造物の活用事例~これからの文化財の保存と活用の在り方について~】を岡本 公秀氏(文化庁 地域文化創生本部事務局広域文化観光・まちづくりグループ文化財調査官)が日本各地で行われている活動について話してくださいました。

二部は【歴史的建造物の保全・活用の活動~岡山県歴史的建造物委員会の取り組み~】を中村 陽二氏(岡山県歴史的建造物委員会)が先駆的にヘリテージマネージャーを養成することになったいきさつを話されました。

今回の公開講座をもとに、土山学区自治振興会 東海道土山宿まちづくり協議会では、今後も「にぎわいと」「やすらぎ」を求めて土山宿の歴史的建造物の保存・活用について検討を進めていきます。

2020.02.03 11:13

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